銀行格付け と 倒産確率

やはり 格付け が悪いとデフォルトしやすい

100万社超の匿名化された決算書をデータベースにしたものがあります。

財務スコアを算出して、A~Eの5段階に分類されているものです。つまり格付けです。

A→Eで徐々に財務状態が悪くなります。

【McSSのCRDランクと実績デフォルト率、景気変動の関係 2021年3月】 (有料)によれば、財務状態が悪いEの区分を見ると、5年以内に債務不履行になった割合が非常に高いです。野球の打率のようなイメージです。

※CRDランクは格付けです。

つまり格付けを確認すれば、客観的な危険度「私の会社は5年以内に○○%でデフォルトするかもしれない」という事が概ね分かります。

※有料データなので詳細な数値を知りたい方はCRDからご購入下さい。

格付け を銀行はどうみる?

当然プロパー融資を出すには良好な財務体質が求められ、足りないと保証付となり、さらに債務超過や債務償還年数が長すぎると、新規融資が困難となります。

これを考える元になるのが信用格付になります。

残念ながら、格付けが低いと資金ニーズは増えます。

つまり、信用格付けをあげる必要があります。

もちろん財務状態は企業の状況や戦略に応じる部分はありますが、意図したものか否かは大切です。

格付け アップのために中小企業に求められる努力

ひとまず落ち着いて自社の状況を把握するところから始まります。

  • ビジネス概要図
  • 損益計画
  • 資金繰り表
  • アクションプラン

これを少なくとも実行します。

これを税理士報酬の枠組みに入れるのは厳しいので別枠になるでしょう。

つまり生き延びるには、報酬を支払えるうちに手を付けるべきです。

これは私のフィーリングですが、相談をする気持ちのある方の財務体質は非常に良いです。

また、相談の内容は税金を抑えたいというよりも、もう少し本質的なビジネスの部分です。こういう会社は財務体質が良い傾向にあります。

格付け の維持にも努力が必要

データによれば5年間良い状態をキープできているのかというとそうでもありません。

A→Aのように同じスコアでいられる会社は決して多くはありません。

当然、B→Aのようにランクアップしている会社もありますが、C→Aのようなジャンプアップする会社は少ないです。

つまり、5年程度は財務改善に時間がかかります。

ただ、ワンランクずつのアップであれば、十分可能性があります。

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②資金繰り安定化シミュレーション作成

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財務改善コンサルティングをご契約の方は無料です。

財務改善コンサルティングには、次が含まれます。

  • 事業計画の策定(当然、実効性を持たせるため社長と一緒に策定です。)
  • 課題の整理
  • アクションプランの策定
  • 月次会議への参加(月1回)
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税理士の顧問契約は必須ではありませんので、ご安心ください。